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「蜂の子五平餅」ってどういう食べ物なの?

五平餅とは長野県や岐阜県など、中部地方の山間部の郷土料理です。中部地方の山間部といえば、クロスズメバチの幼虫を使った炊き込みご飯「へぼめし」がよく知られていますが、実は「蜂の子五平餅」なるものも存在しているのです。

1.そもそも五平餅とはどのようなものなの?

中部地方以外の人にとって、五平餅自体に馴染みがないかもしれませんので、まずは五平餅とはどのようなものなのかについて説明します。五平餅は「餅」と名前はついていますが、使用するのは餅米ではなく、普段からご飯として食べているうるち米です。炊きたてのご飯を潰して竹串に練り付け、平たい楕円形に整えます。形が整ったら火であぶり、軽く焦げ目をつけましょう。あとは醤油や味噌、ゴマ、クルミなどで作ったタレを付けて食べるだけです。

2.蜂の子五平餅とはどのようなものなの?

では、蜂の子五平餅とはどのようなものなのでしょうか。へぼめしのように、五平餅の中に蜂の子が入っているのではないかと思う人もいるかもしれませんが、蜂の子は軟らかいので、形を整える段階で潰れてしまいかねません。このため、前もって蜂の子をすり潰しておき、タレに混ぜておくのです。このタレを焼きあがった五平餅に付けるのが、蜂の子五平餅なのです。

3.蜂の子五平餅のメリットは?

蜂の子五平餅には「見た目」と「癖のある味」という、蜂の子の欠点を隠せるというメリットがあります。

3-1.蜂の子の形が残っていない
蜂の子が栄養満点なのは分かっていても、ぶっちゃけ「芋虫」なので、見た目で「気持ち悪い」と思ってしまう人もいるでしょう。その点、蜂の子五平餅は前もってすり潰していますので、蜂の子の形が残っていない分、食べるのに抵抗がなくなるかもしれません。

3-2.味の癖を和らげられる
蜂の子五平餅にはスズメバチの幼虫が使われますが、スズメバチの幼虫はお腹の中に餌が残っていると独特の癖がある味になってしまいます。「蜂の子はまずい」と言われる原因のひとつです。タレと混ぜることで、この癖を多少なりとも和らげられるのもメリットと言っていいでしょう。

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