蜂の子を使った郷土料理

日本でも山間部では昔から蜂の子が食べられており、現在でも郷土料理として残っているものがあります。
その地方でしか食べることができない、蜂の子の郷土料理にはどのようなものがあるか、簡単に紹介していきましょう。

1.なぜ蜂の子が郷土料理に?

そもそも蜂の子が山間部で食べられていたのは、貴重なタンパク源のひとつだったからです。
物流が発達した今と違って、山間部では魚は干物でも入手が難しかったのです。
このため、山間部で入手できる野生動物をタンパク源として摂取する必要がありました。
蜂の子もそのうちのひとつで、その伝統が現在に伝わっているというわけです。

2.どのような伝統料理があるの?

現在でも残っている郷土料理としてはへぼめし、へぼ五平、はち汁などがあります。

2-1.へぼめし

岐阜県や静岡県の山間部では、クロスズメバチのことを「へぼ」と呼んでおり、炊き込みご飯に入れるなどの調理法があります。
蜂の子は形が崩れないようにするため、油でカラッとした状態になるまで炒めておきます。
野菜や調味料と一緒に炊飯器に入れ、炊き込みご飯にすれば完成です。
クロスズメバチはスズメバチの中では小さい部類に入りますが、地中に巣を作るため、蜂の子の入手は簡単ではありません。

2-2.へぼ五平

五平餅とは米を餅のような形にして串刺しにし、タレを付けてやいて食べるもので、岐阜県や長野県などの伝統食です。
へぼ五平は、クロスズメバチの幼虫をすり潰し、タレに混ぜて食べるものです。
蜂の子をすり潰しているため、他の郷土料理と比較すると食べやすい部類に入ります。

2-3.はち汁

こちらは宮崎県の山間部に伝わる郷土料理です。
オオスズメバチの子を炒め、湯を入れて出汁を取ったうえで、そうめんを入れて醤油で味を調えれば完成です。
オオスズメバチは凶暴なため蜂の子の入手が難しく、地元でも食べられる機会は多くありません。

3.まとめ-興味を持ったら食べに行ってみよう!

蜂の子の入手時期が限られるため、これらの郷土料理はいつでも食べられるわけではありません。
興味を持ったら「旬」の時期である秋場に訪れ、口にしてみるのがおすすめです。

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